Vol.70:開業の立地調査では土地の歴史を知ることが必須!

2018/10/21

  • 激白!歯科医院の落とし穴

Vol.70:開業の立地調査では土地の歴史を知ることが必須!

勤務医として6年間働いているSドクターは、そろそろ独立を考え新規開業に向けて準備をしていますが、日々の業務に追われ、勝手がわからない開業準備は歯科コンサルタントや業者から言われるがまま。

先日、久しぶりに会った友人ドクターに「競合医院がいないから」とコンサルタントから開業をすすめられたエリアのことを話したところ、ちょっと不安になるアドバイスが返ってきました。競合がいないのには、それなりの理由があったのです。それはいったいどんなことだったのでしょうか?

 

友人ドクター「そう言えば、開業準備は進んでるのかい?どのエリアにしようかすごく悩んでたよね」

Sドクター「ああ、それがついこの間、コンサルタントに『ここは競合医院がないからイチオシ!』」って勧めてもらったところがあって、そこにしようかと思ってるんだ!●●●なんだけど、どうかな」

友人ドクター「あ……。そこなら僕も前に勧められたことがあるよ」

Sドクター「え?そうなの?どうしてやめたんだい?いいところだよね」

友人ドクター「いや……実は地域性をよく調べてみたら、どうもメインにしようと思っていた自費診療が、 あまり見込めなさそうだったんだ。実は、前に先輩が開業の立地選びで失敗してね。居抜きだけど新しいからって飛びついたらしいんだけど。彼はインプラント専門医で、かなり腕のいいドクターなのに、開業に選んだエリアはあまりデンタルIQの高くない場所だったみたいで……全然集患できないって嘆いてたんだ」

Sドクター「なるほどね」

友人ドクター「だから、自分のやりたい治療とターゲットが合っているかは、自分でも事前に調べなくちゃダメなんだよ。開業してから、『こんなはずじゃなかった』って気づいても、かんたんに場所を変えたり、治療を変えたりできないし。だからこそ失敗しないためにはまず医院コンセプトが大事なんだ」

Sドクター「そうなんだ……」

友人ドクター「外国人労働者が多い場所で開業した後輩も、治療をするととっても感謝されるけど、メンテナンスや予防にはつながらないから、いっつもその場しのぎの治療になっちゃって残念だって言ってたな。だから、業者の書類を鵜呑みにせずに、自分はどんな治療をどんな人にしてあげたいのかを、ちゃんと考えて決めたほうがいいよ」

Sドクター「ちなみに君は、立地選びのときどんなことをしたの?」

友人ドクター「僕は、図書館に行ってその土地の歴史を調べたよ。どんな地域柄なのか、どんなことで栄えた場所なのかとか。コンサルタントは、土地開発とか未来のことは教えてくれるんだけど、過去については、まず教えてくれないからね。それから自分でもその町をちゃんと歩いてみたよ」

Sドクター「必ずしも『競合がいない=オイシイ場所』ってわけじゃないんだ……。どうもありがとう。僕も自分で調べて、その土地の風土と、僕がやりたい治療が本当にマッチしているのかもう一度考えてみるよ」

イメージ

Sドクターは、早速コンサルタントにいろいろと質問したり、実際にその町を歩いてみて、周辺にどんな施設があるのかチェックしたり、図書館に行って歴史を調べてみたりしました。結局、コンサルタントが最初に勧めてくれた場所はやめましたが、開業計画を見直して、医院コンセプトをしっかり考えたことが功を奏し、コンサルタントと二人三脚で、自分がやりたいことができそうな場所を見つけることができたそうです。

インタビューアー:石井

 

毎月、歯科タウンを運営する株式会社フリーセルが歯科界の耳より情報を無料で配信いたします。

歯科タウン倶楽部通信の登録へ

書いた人

石井 義彦 ()