歯科タウン倶楽部通信

苦境に立たされたインプラント、患者をどう増やす?

2012年1月18日、水曜日。インプラントのトラブルの急増とその理由がテレビを通じて伝えられました。

・歯科医師の実習不足による技量不足
・インプラントを金儲けの道具としか思わない医師の存在
など、インプラントの現実を知った人々は今、インプラントを疑っています。

歯科医院にとっては、向かい風の状況。利益率が高いインプラントが行えないことで、収益が下がってしまう医院様も出てくるでしょう。

では、この状況で何が必要なのでしょうか?

◆歯科界全体でインプラントの技術水準を高めていく

トラブル増加の現状を受けて、日本口腔インプラント学会は治療のガイドラインの策定に着手。東京歯科大学など一部の大学では、治療技術やモラルの向上を目的とした授業を開始しました。歯科界全体でインプラントの技術水準を高めることこそ、今必要なことです。 では、歯科医院はどうすればいいのでしょう。

★すべてのリスクを伝える
患者さんの何割かは、報道内容を知りインプラント治療とそれを行う医師を疑いの目で見てくるでしょう。ですから、インプラント治療を提案する際には伝えるべきことをしっかり伝えなくてはいけません。
起こり得るリスク、それに対しどんなリスクヘッジを行っているか。手術によって身体的負担がかかることや、上顎の奥歯が蓄膿症になる可能性があること、メンテナンスでインプラント周囲炎を防ぐことなど、術後のことまで含めてすべてを伝えるのがベターです。

良いことも悪いこともすべて明かして信用を築くことができれば、分散していた見込み患者を囲める可能性も出てくるでしょう。

★再治療への対応をアピールする
失敗症例が増えているということは、再治療を検討している患者さんも増えていることを表します。失敗した医院は信用できないので、別の医院を探す方も増えてきます。

再治療への対応をアピールする

この状況を、ビジネスチャンスと捉えましょう。「インプラント治療を安全に行う」とアピールするのも大切ですが、効果的なのは、「再治療対応」「再治療専門」と打ち出すことです。そうすれば、再治療を求めている人には安心感を与えられ、再治療が行えるだけの技術力があることも感じてもらえます。インプラントの現状をきちんと把握していることが伝われば、信頼感も生まれるでしょう。

はじめて受ける人にも、「再治療が良い=最初の治療も良い」と思ってもらえるかもしれません。

治療トラブルの増加というと、「患者さんが減る」など、どうしてもネガティブに考えがちですが、ピンチの中にはチャンスが隠れているものです。隣の医院が「インプラントを取るのが難しい」と嘆いている今が、チャンスです。

インプラント治療の方法・スタイルを見直して、ぜひチャンスを物にしてください。