歯科タウン倶楽部通信

開業する前の心構え!!

今回インタビューしたのは山口県下関市のY歯科医院の院長先生です。
当社とは新規開業時からお付き合いしていただいており、開業わずか2年で医療法人化されました。
2011年8月1日と2012年の春に分院の開業予定もあるそうです。

開業をお考えの先生方、事業計画書は作られましたか? 日々の業務や院内での引き継ぎ、開業に向けた業者選定などで多忙とはいえ、事業計画書を仕事の片手間で作ってしまうと、実現不可能な目標を立てるなど、精度の低いものとなりがちです。

・自身の返済能力や将来性が見えにくくなる
・融資が出るまでに時間がかかる
・希望の融資額に満たない
・最悪融資自体が受けられない
といった事態を招くおそれもあります。
では、事業計画書を作成するうえでどのような点に気をつければいいのか?
私が実際に提出した事業計画書の作成のポイントをお教えします。

■成功のポイント1「開業半年前になったら叩き台を作る」
事業計画書は歯科医院の設計図です。具体的に決まっていなくてもいいので開業の半年くらい前から計画書の叩き台を作成しましょう。頭のなかで構想を描くことも大切ですがそれを紙に書きだし視覚化することで事業計画の妥当性や矛盾点などが見えやすくなります。

事業計画書をしっかり作り込めば、融資を受けるための根拠となるのはもちろん、医院経営に欠かせない未来の設計図となります。

■成功のポイント2「成功の指標となるラインを設定しておく」
事業計画書を作成したら同時に、経営の成功度を推し量る基準として、失敗のラインを引いておきましょう。失敗のライン(※)は、「80名以下の患者数かつレセプト点数が20万点を切っている」という状態です。

※設定
1日あたりの来院患者数を20名。
1日あたりのレセプト点数(622.4)
1ヶ月を23日の営業日数とした場合。

このラインをあらかじめ引いておけば、実際に経営を開始してから自分が成功に向かっているのか失敗に向かっているのかを把握できます。逆にこれを決めておかないと、経営の欠陥に気づくのが遅れてしまい、あとあと大変な思いをしてしまうかもしれません。

医院開業は最初の一年間が勝負といわれています。逆算すると、半年くらいでうまくいっていない場合、その後もたいていはうまくいきません。半年を迎えるまでの間にレセプト点数の推移をチェックしておきましょう。

■成功のポイント3「専門家に見てもらう」
自分が納得のいく事業計画書が作れたら、それを税理士・弁護士など専門家に一度見せてみましょう。そこでもらった意見をもとに事業計画書を揉めば融資側にとってより妥当かつ信頼性の高いものになります。事業計画書は歯科医院の設計図です。しっかり作ってぜひ医院開業を成功させてください。

(インタビューアー:石井)