Gmailで医院メールが見れなくなる?2026年の仕様変更と対策

【重要】Gmailで医院のメールが受信できなくなる?Googleの仕様変更と今すぐすべき対策

  • webトレンド

投稿日:2025/12/09

最終更新日:2025/12/09

【重要】Gmailで医院のメールが受信できなくなる?Googleの仕様変更と今すぐすべき対策

先生は普段、医院の代表メール(例:info@shika-clinic.com)を、個人のGmailやスマートフォンのGmailアプリで確認されていますか?

「はい、Gmailひとつで全部見られるように設定しているよ」

もしそうであれば、少し注意が必要です。
Googleより、「Gmailで外部メールを受信する機能(POP受信)」の提供を終了するという重要な発表がありました。

これを放置すると、ある日突然、「Gmailを開いても医院宛ての予約やお問合せメールが届かない」という事態になりかねません。

今回は、歯科医院の経営に直結するこの変更内容と、必要な対策についてわかりやすく解説します。

1. 何が変わるのか?(2026年1月〜)

Googleの公式ヘルプ(Gmail の Gmailify と POP の今後の変更について)によると、2026年1月をもって、以下の機能が廃止される予定です。

  • 「他のアカウントのメールを確認」機能の終了
    (Web版Gmailの設定画面で、プロバイダやレンタルサーバーのメールをPOP形式で読み込む機能)

簡単に言うと、「Gmailという『箱』の中に、医院独自のメールアドレスの郵便物を自動で回収してくる機能」が使えなくなるということです。

これまで、Gmailひとつ開けばプライベートのメールも医院のメールも一括管理できていた便利な方法が、セキュリティ強化の流れにより利用できなくなります。

2. 先生の医院は対象?チェックリスト

「うちは大丈夫だろうか?」と不安な先生は、以下の手順で現在の設定を確認してみてください。

  1. パソコンで Gmail を開く
  2. 右上の歯車アイコン(設定)をクリックし、「すべての設定を表示」を選択
  3. 「アカウントとインポート」タブをクリック
  4. 「他のアカウントのメールを確認」という項目を見る

ここに、info@〇〇-dental.jp のような医院のアドレスが表示されている場合、今回の変更の対象です。
対策をしないと、期限以降ここでの受信がストップしてしまいます。

※注意
スマホの「Gmailアプリ」で、IMAP(アイマップ)という方式で直接アカウントを追加している場合は影響がない場合もありますが、パソコンのブラウザ(Chromeなど)でGmailを開いてメールチェックしている場合は、ほぼ間違いなくこの「POP受信機能」を使っています。

3. メールが見れなくなるリスク

もし対策を忘れてこの機能が停止すると、以下のようなトラブルが予想されます。

  • 患者様からの予約・相談メールがGmailに届かない
    (サーバーには届いているが、Gmailに取り込まれない状態になります)
  • 業者や技工所からの連絡を見落とす
  • 急いで確認しようと思っても、IDやパスワードがわからずログインできない

「突然メールが来なくなった!」とパニックにならないよう、早めの移行準備が必要です。

4. 歯科医院におすすめの3つの対策

では、具体的にどうすればよいのでしょうか。大きく分けて3つの選択肢があります。

【対策1】メールソフト(Outlookなど)を利用する

Gmailの画面で見ることにこだわらないのであれば、パソコンにインストールされている「Outlook(アウトルック)」や「Thunderbird(サンダーバード)」などのメールソフトに、医院のアドレスを直接設定するのが最も標準的な方法です。

  • メリット: 追加費用がかからない。
  • デメリット: パソコンが変わると再設定が必要。外出先で見にくい場合がある。

【対策2】メール転送設定を行う(簡易的な対策)

契約しているレンタルサーバー(ホームページのサーバーなど)の設定画面で、「届いたメールをGmailへ自動転送する」という設定を行う方法です。

  • メリット: 引き続きGmailで閲覧できる。
  • デメリット: Gmailのセキュリティが厳しいため、転送されたメールが「迷惑メール」と判定されやすくなるリスクがあります。

【対策3】Google Workspace(有料版)へ切り替える

これを機に、医院のドメイン(@〇〇.comなど)をGoogleのビジネス向けサービス「Google Workspace」に移行する方法です。

  • メリット: セキュリティが強固になり、迷惑メール判定もされにくい。公式にGmailの画面を医院用として使える。
  • デメリット: 月額料金(1アカウントあたり数百円〜)がかかる。ドメイン設定の専門知識が必要。

まとめ:早めのご相談を

2026年1月まではまだ時間があるように思えますが、ITの設定変更は「ID・パスワードの確認」や「スタッフへの周知」など、意外と時間がかかるものです。

特に、「ホームページを作った時に設定してもらったきりで、パスワードがどこにあるかわからない」というケースが歯科医院様では非常に多く見受けられます。

ギリギリになって慌てないよう、まずは今の設定状況を確認し、どの方法でメールを管理していくか検討を始めましょう。

ご自身の医院の設定がどうなっているかわからない、どの対策が良いか判断できないという先生は、ホームページの管理会社やITサポート担当者に「GmailのPOP廃止の件で相談したい」とご相談されることを強くおすすめします。


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書いた人

戸川 侑英 (webコンサルタント)

西日本エリア担当。元製薬会社MR。
医療の知識を活用したご提案に自信あり。趣味は創作料理。 

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