歯科医院の口コミ対策が集患を左右する?
- webトレンド
投稿日:2024/12/24
最終更新日:2024/12/25
投稿日:2024/12/24
最終更新日:2024/12/25
歯科医院の集患さまにとって、口コミの力は絶大です。歯科医院の検索ポータルサイト「歯科タウン」が2024年に行ったアンケート(※)では、新しい歯科医院を探す際に、口コミを「参考にする」と回答した方は68.9%、「少し参考にする」と回答した方は26.1%でした。合計すると95%もの方が口コミを参考にしているという結果になりました。
(※)「歯科医院の口コミについて意識調査」 調査概要
このアンケートでは、新しい歯科医院選びをしている方が対象でしたが、今通院している歯科医院から他の歯科医院に乗り換える方も口コミを大いに参考にすることは、容易に想像できます。
アンケートの詳細は下記をご覧ください。
そこで、改めて医院の口コミを確認してみてください。評価の星(★)の数はどうでしょうか?口コミは、ポジティブな内容でしょうか?悪口の口コミは書かれていませんか?
このコラムでは、
などについて分かりやすくご説明していきます。
これを機に、歯科医院の口コミ対策を考えてみましょう!
このコラムでは、口コミを「Googleビジネスプロフィール」に限定してお話します。なぜ、限定するのかと言えば、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、Googleマップ上に医院情報を掲載できるサービスであり、インターネットユーザーの約8割がGoogleマップを利用しているからです。もちろん、Googleマップの地図アプリとしてのシェア率は1位です(2022年現在)。
それだけ、Googleビジネスプロフィールの重要度は高いと言えます。
冒頭の歯科タウンのアンケート結果からも分かる通り、新しい歯科医院を探す患者さまの95%は口コミを「参考にする」「少し参考にする」と回答しています。
ほとんどの患者さまが口コミを参考にするのに、もしも評価の星の数が少なかったり、悪口などのネガティブな口コミが書かれていたらどうでしょうか? 患者さまはその医院を選ぶでしょうか?
評価の星が多く、ポジティブな口コミが書かれた歯科医院に通いたいと、誰もが思うはずです。
事例として、熊本県にある「医療法人熊本幸良会 けやき通り歯科・矯正歯科」では、「ホームページ×口コミ対策」で医療収入が1.5倍に増えたケースもあります。ポジティブな口コミを見た新しい患者さまが来院されるだけでなく、スタッフのモチベーションも上がるという好循環が口コミから生まれています。
口コミは新しい患者さまの獲得だけでなく、今通っている患者さまの安心にもつながります。継続率の向上(リピーター化)にも寄与してくれるはずです。また、通ってくれている患者さまが治療や対応に満足することで新たな評価や口コミを記入してくれるので、それを見た新しい患者さまの集患につながる好循環を生んでくれます。
これは集患とは話がズレますが、歯科衛生士や歯科助手、受付などの採用の際にも口コミは大きな力を発揮してくれます。みなさん、必ずと言っていいほど応募する前に歯科医院の口コミをチェックします。
もしも、歯科医院の悪口が書かれた口コミを見てしまったら、応募を躊躇してしまうかもしれません。やはり、口コミは採用面でも重要です。
では、歯科医院でできる口コミ対策にはどのようなものがあるのでしょうか。
すべての患者さまが口コミを投稿してくれるわけではありません。投稿する際の心理としては、「あ、この歯科医院いいな。他の人にもオススメしたいな」と思ってくれた時でしょう。そこで、治療が終わった後に、受付などでひと言「よろしければ口コミの投稿をお願いできますか?」などのお声がけがあれば、投稿への心理的なハードルは下がるはずです。
他にも、メールやLINEなどでQRコードなどを添付して投稿しやすい状態をつくることが大切です。なるべく患者さまが負担なく投稿できるように工夫してみましょう。
ただし、たくさんの口コミを集めるのにはやはりノウハウが必要ですし、歯科医院の力だけでは難しいかもしれません。詳しくは下記をご覧ください。
口コミは、患者さまからの大切なメッセージです。良い口コミには、しっかりと感謝の気持ちを伝えましょう。また、お褒めの言葉は院内のスタッフで共有することで仕事のモチベーションにつながります。
口コミを返信する際に注意したい点として、医院のPRとなるような内容はガイドライン違反になる可能性があることです。
また、特に重要なのは悪い口コミへの対応の仕方です。誰でも悪口を書かれたらムッとするものです。でも、その怒りをそのままぶつけることは厳禁です。悪い口コミには2種類あり、「改善のヒントとなる貴重なご意見」と「悪質な誹謗中傷」に分けられるでしょう。
まずは、「改善のヒントとなる貴重なご意見」にはしっかりと参考にしましょう。歯科医院側では気が付けないような視点をもたらしてくれる場合もあるので、積極的に医院運営に反映させましょう。また、口コミに返信する際には「改善した点」をしっかりと明記した方が良いです。これを行うことで、「誠実に対応してくれる医院」という印象を与えることができます。
また、「悪質な誹謗中傷」が書き込まれることもあるかもしれません。反論したくなる気持ちも分かりますが、あくまでも冷静に対応するようにしましょう。事実を客観的に返信し、キッパリと「NO」を言うようにします。ただし、感情的な返信はNGです。
また、口コミを削除することができる場合もあります。
Googleにはガイドラインがあり、下記の10項目に該当する口コミはGoogleにフィードバックをすることで削除される可能性があります。
詳しくは、下記のコラムをご覧ください。
「歯科医院向け患者さまの実態調査レポートVol.3」の
ダウンロードはこちら
他にも、弁護士に依頼して悪い口コミを削除してもらえる可能性もあります。ただ、それなりに費用と労力がかかるのはもちろん、削除されなくても費用発生する場合などリスクもあります。依頼先の選定は慎重にされた方が良いでしょう。
ここでは、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)とMEOについて簡単にご説明します。
MEOとは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)を意味します。Googleマップで場所を検索した際に、医院情報を上位に表示させるための施策のことを意味すると認識いただければ大丈夫です。
検索した際に表示される医院情報は、Googleビジネスプロフィールに登録した情報を基に作成されます。情報は下記から構成されます。
MEO施策を行ううえで、Googleビジネスプロフィールの情報の充実は必須であるため、Googleビジネスプロフィールの情報登録、最新情報の更新をしっかりとしておく必要があります。
また、屋号名に治療名など正式名称以外を入れないようにしましょう。例えば、「歯周病治療のシンフォニカル歯科医院」などです。これは、ガイドラインに違反する行為です。
では、口コミとMEOにはどんな関係性があるのでしょうか? 仮にGoogleマップで検索した際に医院の情報が上位に表示されたとしても、口コミの評価や悪口が書かれていたら、患者さまをその歯科医院を選ばないでしょう。
検索で上位表示させることは集患において重要なことですが、肝心の中身である口コミの評価が悪ければ元も子もありません。
集患を意識するあまり、上位表示ばかりに意識が向きがちですが、中身である口コミも充実させることも重要です。
口コミを充実させる方法はこちらをご覧ください。
ここからは、NGな口コミ対策をご説明します。どれも基本的なことなので、難しくはありません。
お金や景品で釣って口コミを書いてもらうことは厳禁です。Googleのポリシーに反します。Googleは、すべての口コミをチェックしているので、「サクラ」と分かるような口コミにはペナルティが課されます。絶対に止めましょう。
自作自演の口コミも、Googleのポリシーに反するのでペナルティの対象です。良い口コミを増やしたいからと言って、医院自らが口コミを書くことは絶対に止めましょう。
これらポリシーに反する行為を行うと、検索順位が極端に低下するペナルティが課される場合があります。また、Googleのアカウントが停止されたり、Googleビジネスプロフィールが削除される危険性もあります。
繰り返しになりますが、これらの口コミ対策は絶対に止めましょう!
ここまでお読みいただきありがとうございました。歯科医院における口コミ対策の重要性がお分かりいただけましたでしょうか。
患者さまに口コミを書いていただくのは地道な努力が必要です。ポジティブな口コミを書いていただくなら尚更です。患者さまにご満足いただける治療や対応をすることはもちろん、「また来たい!」「他の人にもおススメしたい!」と思ってもらえるような歯科医院づくりが欠かせません。
そのうえで、ポジティブな口コミを集めていくことが大切です。難しいと思われるかもしれませんが、私たちがしっかりとサポートします。
詳しくは下記をご覧ください。