歯科タウン倶楽部通信

我を非として当う者は吾が師なり

「どうやって立て直そうか……」

昔は、代診を3名雇って対応しないと回らないくらい患者さんが来ていたのに……。持病が悪化したので自分はしばらく休養し、半年くらい代診だけで回していたらいつのまにか患者さんが離れていってしまった……。駅前の再開発で移転を余儀なくされたが、近くに新しい医院ができて、また患者さんを持っていかれた……。

どうしたものかと思いましたが、開業時から困ったときに相談に乗ってもらっていた技工士なら何か良いアドバイスをくれるはずだと思い、技工所をたずねて相談してみることにしました。

技工士「なるほど、患者さんが離れていってしまったんですね。で、今はどういう患者さんに来てほしいんですか?」

Tドクター「今は60代以上の高齢の患者さんが多いから、若い人を中心に新患をとっていきたいんだ」

技工士「そうですか。前にも似たようなことは申し上げましたが、今回は先生に苦言を呈さないといけないかもしれません」

Tドクター「言いたいことがあるなら、ハッキリ言ってほしい。この年齢になると指摘を受ける機会がないから……」

技工士「では、言わせてもらいますと……、古くから来ている人は良いイメージが先行していて細かいところは気にしていないと思います。一方で、新患は院内に足を踏み入れるまでに医院のホームページや建物の外観や看板をじっくり見て入ろうかどうか吟味しているわけですよ。しかし、先生は正直に申し上げてそういった外側の戦略が甘いと思います」

Tドクター「なるほど、確かにそうかもしれない。ここまで来たら具体的にどこがいけないか言ってくれないか」

技工士「ずっと気になってたんですけど、外の看板割れてるのに気づいていますか。先生には気づきにくい部分だと思いますし、細かいと思われるかもしれませんけど、はじめて通院を検討している見込み患者はけっこうシビアに見てるもんですよ」

Tドクター「知らなかった……割れていたとは」

技工士「チェアはキレイだし、診療室も滅菌を徹底していて中に入ればすごく良い医院だってわかるのに、外が悪いのってもったいないですよ」

Tドクター「その通りだと思う……。外の看板は改修しようと思う。あとはホームページもイマイチだから、リニューアルしよう」

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ひと通り話が終わり、私は技工士に深く頭を下げて感謝し、翌日からさっそく改装業者に連絡をとりキレイに改装しました。割れた看板をリニューアルし、くたびれた外壁も塗り替えし、ホームページの内容も見直ししました。

結果、もろもろが功を奏したのか新患が増え、狙いどおりに若い層にも来てもらえるようになったのです。今では経営も潤い、競合医院に負けじと、イケメンの若い代診を雇うことにしました。

そして、今では保険は代診に任せて自分は自費に集中できるようになっています。私が若い頃は歯科医院は殿様商売でしたが、信頼できる人間の指摘は聞くもんですね。

その前に指摘をもらえる関係性をつくっておくことも重要なのかもしれません。

(インタビューアー:石井)

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