歯科タウン倶楽部通信

「都心=集患しやすい」は大間違い?

「ふぅ……今日は1人しか来なかったか……」

開業して約1ヶ月が経過したものの、いっこうに新患が増えず、どうしたものかと悩んでいました。郊外ではなく都心で物件を探していて、不動産屋がちょうど都心で安い物件を紹介してくれたおかげで、計画よりも早く開業。ここまでは順調でした。

後悔のない選択をしたはずなのに、なぜこうなってしまったんだろう……

私には、患者さん来ない原因がまったくわかりませんでした。そして、なんとかこの状況を打破したいと考え、都心で医療法人を経営し、分院展開している先輩を医院に呼び、相談させてもらうことにしました。

先輩「俺はここでは開業しないなぁ。患者さん来ると思った?」

Kドクター「え、どういうことですか?」

先輩ビルの7Fってのが良くない。これじゃあどんなに良い医院でも集患は難しいよ」

Kドクター「どうしてですか?」

先輩ビルの高層階だとそもそも医院のことが認知されにくい。1Fなら目に付きやすいけど、2Fより上のテナントだと窓か共同看板でしかアピールできない。つまり、見込み患者が発見しづらい状態なんだよ」

Kドクター「そういえば、こないだ紹介で来てくれた患者様も、道に迷われて電話でご案内したことがありました。やっぱりわかりづらいんですかね……。でも一体、どうすればいいんでしょうか?」

先輩「ホームページやチラシを作るのも手だけど、広告にコストをかけたくないなら、郊外への移転がいいかもしれない。君は郊外を毛嫌いしていたけど、都心と同じ家賃で条件の良い物件を見つけやすいからね。広告宣伝費をかけない代わりに物件にお金をかけて、集患していくということだね」

Kドクター「郊外は嫌でしたが、そういう選択肢もあるわけですね。ちょっと意固地になりすぎていました。移転を検討しようと思います!」

先輩もしビルにこだわるなら1Fがいい。あと、街によっては景観条例で建物の色やデザインに制約があるから、そのへんのことも事前に調べておいたほうがいいよ

Kドクター「いろいろありがとうございます!」

イメージ

先輩に相談に乗ってもらってから半年後、都心や高層ビルへの憧れを捨て、郊外のフィットネスクラブが入ったビルの1Fに移転しました。内覧会以外で開業の宣伝はしませんでしたが、新患がみるみる増えていったのです

今では、ユニット2台で月20~25人くらいの来患があり、医院の経営が軌道に乗っています。移転前から来てくださっている患者様からは
「広くてキレイになった!」
「場所は遠くなったけど駅から近くて通いやすい」
という感想もいただいていて、本当に移転して良かったと思います。

辞めたスタッフもいましたが、付いてきたスタッフも満足してくれていてより関係性も良くなった気がしています。最近では、新しいスタッフも入り「さあこれから!」という感じです。もっと早く移転を検討しておけば良かったですね。

(インタビューアー:石井)

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