歯科タウン倶楽部通信

同じお金をかけるなら、最新医療の導入?それとも院内環境の改善?

開院3年目のドクターは、最近ちょっとだけ暇を持てあましています。

ごく標準的な歯医者のため、患者さんの数は安定しているものの、これといって医院や診療内容に特徴がなく、新患が増えないのです。

そこで、学会で聞いた最新の治療法や設備を導入することを思いつきました。しかし本当に勝算はあるのでしょうか。Aドクターは同じ学会に出ていた友人と話し合ってみることに。

Aドクター「このところ新患が増えなくて悩んでるんだ。やっぱり何か新しいことを始めた方がいいのかな……」

友人ドクター「そういえばキミのところの治療メニューはオーソドックスだったよね。"付加価値"で差別化することを考えてるんだ」

Aドクター「ああ。開業当初は過剰な設備投資はしない方がいいって先輩たちからも聞いてたから、診療が波に乗ってからにしようと思ってたんだけど。キミのところは矯正治療専門だから最初は大変だったよね?」

友人ドクター「そうだね。高い機材も入れなくちゃいけなかったし、専用オペ室とか内装にもずいぶんお金かかったよ。まぁ、うちの場合は、必要な初期投資だったからいいんだけど。しかし、新しいことを始めるっていっても……。新しい治療を始めたり、機材をグレードアップしたりするってこと?」

Aドクター「そういうことをイメージしてるんだ」

友人ドクター「かくいう僕も、実は最近話題になってるスポーツマウスガードなんか気になってるんだけど……」

Aドクター「あぁ、潜在的なスポーツ能力がアップするって言われてるマウスピースだね? エビデンスのないものはちょっと迷うね

友人ドクター「そうなんだ。もちろん患者さんにとっても、医院にとってもいいものなら取り入れたいんだけど、どうしてもリスクヘッジを先に考えちゃって……。今、具体的にやってみたい!って思っている治療はあるの?」

Aドクター「いや、特にはないんだよ。この間の学会で聞いたドックスベストセメントとか、興味はあるんだけど。漠然としているから困っているんだ。」

友人ドクター「それなら、やっぱり今は他の部分を見直して新患を増やす対策をしてみたらどうかな?

Aドクター「どういうこと?」

友人ドクター「例えば、キッズルームを充実させたり、バリアフリーにしたり、院内感染対策を徹底する。待ち時間を減らせるように予約方法を変えてみる。っていうのはどう? キミのところはちゃんとできてる? スタッフの勉強会や教育に費やしてもいいね」

Aドクター「確かに。最近スタッフにまかせっきりにしてる部分もあるな……。そういうリニューアルなら同じお金をかけるのでも、絶対みんなの役に立つね」

友人ドクター「あとは、ホームページのリニューアルなんてどう? 認知度を高めるなら、実はホームページは侮れないんだよ。せっかく院内環境を改善するなら、それを掲載するのはどう?」

Aドクター「それはいいね!」

友人ドクター「それからキーワード検索で上位に上がるようにするのも大切だよ」

Aドクター「なるほどね! 身近なところから変えていって集患につなげるんだね。それなら迷わず簡単にできそうだね」

イメージ

Aドクターは早速、院内に何が足りないのか、改善できるところがないかをスタッフと話し合いました。すると、いつも診察室にこもってばかりのドクターには気づかなかったことがたくさんあったのです。

スタッフからのアイデアを参考に、院内を清潔にもっと使いやすく変えていくことにしました。

そして、現在のホームページもコンサルタントと相談してリニューアルすることに。ちょっとしたことでも、新しくなったイメージを広めることができ、少しずつ新患が増えたんだとか。

(インタビューアー:石井)

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