Vol.71:せっかく作ったパンフレットが一瞬でムダになるかもしれない痛恨のミスとは!?
- 激白!歯科医院の落とし穴
投稿日:2018/10/21
最終更新日:2019/11/11
投稿日:2018/10/21
最終更新日:2019/11/11
開業して4年のYドクターは、最近院内をリフォームしたことを機に、Webサイトもリニューアルしました。そこで、今回は初めて医院案内パンフレットも作ってみることに。地域密着を大切にしているYドクターは、近所の施設や飲食店などに置いてもらおうと考えたのです。とくに、年齢を問わず1日にたくさんの人がやって来る郵便局がいいよと先輩からも勧められ、ぜひ置いてほしいと思っていました
ところが、いざ持っていってみると、印刷物特有の大きな落とし穴がありました……。
そこで、近々新規開業するという後輩ドクターに学会で久々に会い、効果的な告知についてアドバイスを求められたので、体験談を話してみることにしました。さて、Yドクターがやってしまったミスとは何だったのでしょうか?
後輩ドクター「もうすぐ僕の医院が開業するんです。準備に追われて大変です。今はオフィシャルサイトを作ってるんですが、業者任せにはしたくないから、本当にやることが多くて……」
Yドクター「これからは治療だけじゃなくて経営のことも考えなくちゃならないからいろんなことに目を配らないとね。ところでパンフレットは作ったの?」
後輩ドクター「いいえ。一段落ついたら作りたいと思ってます」
Yドクター「実は、うちの医院でもついこの間初めて作ってみたんだけど、ちょっと失敗してしまってね……」
後輩ドクター「何があったんですか?」
Yドクター「周辺の人にもっと医院を認知してもらうために、近所の郵便局にパンフレットを置いてもらおうと思ったんだけど、できあがったものを持っていったら医療広告ガイドラインに引っ掛かって、断られてしまったんだ。印刷した後だったから、大損だよ……」
後輩ドクター「えっ!」
Yドクター「新聞の折り込みチラシやポスティングに加えて、最近は郵便局や公民館、スーパー、レストランチェーンなんかでも置いてもらえるだろ?でもそれには必ず審査が必要だったんだ」
後輩ドクター「そうなんですが……。僕もオフィシャルサイトを作ってみて、思った以上に表現の限界や制約があることを学びました」
Yドクター「うちは、リニューアルしたサイトをもとに、知り合いのデザイナーさんにお願いしたんだけど、医療広告ガイドラインについては、全然詳しくなくて、審査が通らなかったんだ。広告としては、使っちゃいけない表現や、写真、あいまいな内容があるとみなされちゃったんだね。中でも郵便局はちょっと厳しくて。印刷後に見てもらったらダメだった。甘く見てたんだ。おかげで全部パーだよ」
後輩ドクター「なるほど……」
Yドクター「印刷しちゃったら取り返しがつかないから、本当は、印刷前のデータの段階で見てもらうべきだったんだ。せっかく郵便局用のQRコードまで付けたのになぁ……」
後輩ドクター「QRコード?」
Yドクター「パンフレットに、配布場所ごとに違うQRコードをつけて、読み込んでもらったら、どこでハケたのかわかる仕組みがあるんだよ。マーケティングに役立つよ」
後輩ドクター「そんなこと、できるですね!」
Yドクター「せっかく作らなら、マーケティングに有効に使わないと。パンフレットやチラシなんかの印刷物を作る時は、どこに置くのか?用途は?ターゲットは?とか、誰につくってもらうのかっていうことを僕らもしっかり把握してないとダメってことだね」
後輩ドクター「そうですね。僕も勉強します。ありがとうございました」
後輩ドクターは、早速パンフレット制作をはじめましたが、医療に詳しい専門のデザイン業者に委託することにしました。審査に通るまで修正してもらえるプランを選び、審査にも通ってしっかり納品することができたそうです。