ホームページ倫理審査が2026年度から有料化・事前通過制に 日本矯正歯科学会の認定医は要注意|ホームページ倫理審査が2026年度から有料化・事前通過制に
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投稿日:2026/08/26
最終更新日:2026/08/26
投稿日:2026/08/26
最終更新日:2026/08/26
日本矯正歯科学会(JOS)の認定医の先生にとって、2026年度の資格更新は例年とは事情が異なります。ホームページ・ブログ・SNSの内容を審査する「倫理審査」の運用が大きく変わり、有料化・事前通過制に切り替わったためです。この記事では、日本矯正歯科学会の認定医制度と倫理審査の関係、2026年度からの変更点、今すぐ確認しておきたいチェックポイントまでを整理して解説します。
日本矯正歯科学会の認定医制度規則では、資格取得の要件として、学会の倫理規程を遵守する者であること、そして厚生労働省の医療広告ガイドラインおよび学会独自の医療広告ガイドラインを遵守する者であることが明文化されています。
認定医資格は取得して終わりではなく、5年ごとの更新が必要です。更新のたびに、臨床実績や研修単位だけでなく、広告倫理の遵守状況も含めて資格にふさわしい状態が保たれているかが問われる仕組みになっています。もし学会独自のホームページガイドラインに反する内容が見つかった場合は、学会の倫理審査・懲戒規則に基づく審査の対象となる可能性があります。「気づかないうちに古い表現のまま放置していたホームページ」が、資格取得や更新のタイミングで思わぬマイナス評価につながりかねません。
医療機関のホームページは、厚生労働省が定める医療広告ガイドライン(医療法上の広告規制)の対象です。誇大な表現の禁止、ビフォーアフター画像を掲載する際のリスク・副作用の明記、患者の体験談・口コミの掲載禁止など、基本的なルールはどの診療科にも共通して適用されます。
日本矯正歯科学会は、この厚労省ガイドラインを「1階部分」と位置づけたうえで、学会独自のホームページガイドラインを「2階部分」として重ねて定めています。矯正歯科医療特有の広告表現(治療法の呼称、装置の説明、費用表示の粒度など)について、厚労省の一般的な指針だけではカバーしきれない部分を、学会としてより厳格に補うためのものです。
この学会独自ガイドラインへの適合状況をチェックする仕組みが「認定医の倫理審査(ホームページ倫理審査)」です。対象となるのは常勤・非常勤を問わず、学会員が診療に携わる医療機関のホームページ全般とされており、関連するスタディグループの発信なども視野に入っています。「自分は非常勤だから関係ない」「勤務先の公式サイトだから自分の責任ではない」といった認識では済まされない、というのがポイントです。
特に注意したいのが、2026年度の資格更新審査(2025年11月26日以降の申請分)から、認定医の倫理審査の運用が大きく変更された点です。主な変更点は次の通りです。
| 項目 | 変更後の内容 |
|---|---|
| 費用 | 初回審査で22,000円(税込)。再審査も同額(3回目以降の再審査は無料とされています) |
| 審査体制 | 学会内部での対応から、外部の専門機関へ審査業務が委託される形に変更されたとされています |
| 審査のタイミング | 「資格申請後に審査」から「審査通過が資格申請の前提条件」へ変更。通過を証明する書類がないと申請書類自体が受理されません |
| 通過後の扱い | 一度審査に通過した内容は、原則として審査前の表現に戻すことができません |
| 対象範囲 | 公式ホームページに加え、院長・勤務医個人のブログ、Instagram・X・YouTubeなどのSNSも対象。複数の医院に勤務している場合はそのすべてが対象 |
| 対象となる申請 | 認定医の更新のほか、指導医の更新・新規申請なども含まれるとされています |
2026年度については、HP倫理審査の受付期間が2025年11月26日から2026年4月30日まで、資格更新の申請開始が2026年4月1日以降とされており、学会は2026年3月末頃までの審査通過を推奨しているとされています。通過証明書には有効期限(審査完了から一定期間)が設けられているともされているため、更新時期がまだ先の先生も、直前になって慌てないよう早めの準備が望ましいでしょう。
なお、審査料や委託先など運用の細部は今後変更される可能性もあるため、最新かつ正確な情報は学会からの正式な案内・会員向けページで必ずご確認ください。
認定医の先生ご自身はもちろん、認定医が在籍する医院のホームページ担当者としても、次のような点は倫理審査の前に必ずチェックしておくことをおすすめします。
これらは厚労省のガイドラインでも指摘される基本項目ですが、矯正歯科の場合はここに学会独自の視点が加わるため、一般的な広告ガイドラインのチェックリストだけでは見落としが生じやすい領域です。審査対象がSNSやブログにまで及ぶとされている以上、院長個人のアカウントも含めて一度棚卸ししておくと安心です。
Q. 日本矯正歯科学会の倫理審査はいくらかかりますか?
A. 2026年度の資格更新からは、初回審査で22,000円(税込)の審査料が必要とされています。再審査も原則同額で、3回目以降の再審査は無料とされています。金額の最新情報は学会の正式案内でご確認ください。
Q. 倫理審査の対象は公式ホームページだけですか?
A. いいえ。公式ホームページに加えて、院長・勤務医個人のブログやSNS(Instagram、X、YouTubeなど)、複数の勤務先すべてが対象に含まれるとされています。
Q. 審査に通過した後、ホームページの内容を元に戻すことはできますか?
A. 原則としてできないとされています。審査通過後は、審査時の状態を維持しておく必要があります。
Q. 非常勤で勤務している医院のホームページも対象になりますか?
A. はい。常勤・非常勤を問わず、学会員が診療に携わる医療機関のホームページ全般が対象とされています。
日本矯正歯科学会の認定医は、厚生労働省の医療広告ガイドラインに加えて、学会独自のガイドラインという「もう一段高い基準」の上でホームページを運用する必要があります。2026年度の資格更新審査からは倫理審査が有料化・事前通過制に変わり、審査対象もSNSやブログにまで広がったうえ、通過後は内容の変更も原則できなくなりました。再審査による時間とコストのロスを避けるためにも、資格更新を控えている先生は早めにホームページ・ブログ・SNSの表現を見直しておくことをおすすめします。
「自院のホームページやSNSが今の学会ガイドラインに沿っているか不安」という場合は、一度専門家によるチェックを受けてみることをおすすめします。