95%が支持!今注目される「医科歯科連携」とは?調査結果から見る患者さんの本音
- 歯科業界情報
投稿日:2026/08/03
最終更新日:2026/08/03
投稿日:2026/08/03
最終更新日:2026/08/03
「お口の健康は全身の健康につながる」と耳にする機会が増えています。その考え方を医療現場で実践するのが「医科歯科連携」です。しかし、その取り組みが一般の方にどれほど浸透しているのでしょうか。
歯科医院を利用する患者さん500名を対象に行われたアンケートでは、認知度はまだ低い一方で、その必要性を知ると多くの方が前向きに評価していることが分かりました。
調査では、「医科歯科連携」という言葉や具体的な取り組みについて、「よく知っている」「ある程度知っている」と回答した人は少数にとどまり、約8割以上が内容を十分に理解していないことが分かりました。
医科歯科連携とは、歯科医院と病院・診療所が患者さんの情報を共有しながら、それぞれの専門性を活かして診療を行う仕組みです。
例えば、糖尿病や心疾患、高血圧などの持病がある方の歯科治療、手術前後の口腔ケア、骨粗しょう症治療薬を服用している方の抜歯などでは、医師と歯科医師が連携することで、より安全な治療につながります。
興味深いのは、医科歯科連携について説明を受けた後の回答です。
「医科歯科連携を実践している歯科医院に通いたい」と回答した人は約95%に達しました。
これは、多くの患者さんが歯科医院に対して「歯だけでなく全身の健康まで考えてほしい」と期待していることを示しています。
治療時の安全性が高まることはもちろん、持病の悪化予防や全身疾患との関係を考慮した診療を受けられることが、大きな安心感につながっていると考えられます。
医科歯科連携が重要視される背景には、お口と全身の健康の深い関係があります。
代表的なものとして、
・歯周病と糖尿病の相互関係
・口腔内細菌による誤嚥性肺炎のリスク
・心疾患や脳血管疾患との関連
などが知られています。
また、がん治療や人工関節手術、妊娠中の歯科治療などでも、医科と歯科が連携することで感染症や合併症のリスク軽減が期待されています。
近年では「治療する歯科」だけではなく、「全身の健康を守る歯科」としての役割がますます重要になっています。
日本では高齢化が進み、複数の病気を抱えながら生活する方が増えています。
そのため、一つの医療機関だけで完結する医療ではなく、内科・外科・整形外科・耳鼻咽喉科・産婦人科などと歯科が情報共有を行う「チーム医療」が求められています。
特に入院や手術前後の口腔管理は、術後肺炎や感染症予防にも役立つことが分かっており、多くの病院で歯科との連携体制が整備され始めています。
患者さん一人ひとりの健康状態に合わせた医療を提供するためにも、医科歯科連携は今後さらに重要な取り組みとなるでしょう。
今回の調査では、「医科歯科連携」という言葉自体の認知度はまだ高くありませんでした。しかし、その内容を知ることで約95%もの人が「そのような歯科医院に通いたい」と回答しています。
これは、患者さんが歯だけではなく、全身の健康まで見据えた医療を求めていることの表れといえるでしょう。
歯科医院を選ぶ際は、設備や治療技術だけでなく、必要に応じて医療機関と連携し、安全な治療体制を整えているかという視点も大切です。
医科歯科連携は、これからの地域医療を支える重要なキーワードです。歯科と医科が力を合わせることで、より安心・安全で質の高い医療が実現し、健康寿命の延伸にもつながることが期待されています。
こちらの記事は歯科タウンを参考に作成しています。詳細な情報はこちら
https://www.shika-town.com/contents/feature/research17_medical