Vol.39:滅菌と採用の意外な関連性
- 激白!歯科医院の落とし穴
投稿日:2018/10/21
最終更新日:2019/11/11
投稿日:2018/10/21
最終更新日:2019/11/11
「衛生士を募集しても応募がない……。なんでだろう……」
基本給は値上げしたし、社会保険にも入った。交通費だって完全支給にしたのに、一体何がいけないんだろう。
ベテランの衛生士が退職したので1名補填したいが、まさかここまで採用で苦戦するとは……。
ちょうどそんなときに、友人にある研修に誘われた。
歯科感染管理者研修だったので、採用とは無関係だと思いきや……
講師の先生「ドクターは滅菌なんて当たり前だと思いがちですが、それをスタッフに落としこむことが大切です」
Mドクター「勉強になります。滅菌には力を入れていますが、スタッフへの教育は不十分だったような気がします」
講師の先生「タービンの使い回し事件があってから患者さんだけでなく衛生士さんも院内の衛生面を気にされる方が多くなったようで研修の受講者が増えたんですよ」
Mドクター「……先生、もしかして衛生士が転職するときにもそこは重視するんでしょうか?」
講師の先生「そういえば、そんな声も聞きますね。医院ごとに衛生面への考え方や取り組みが違うので応募要項を熟読される人もいるようですよ」
Mドクター「採用が上手くいかずに悩んでいたんですが、衛生面の訴求が弱いせいかもしれないですね」
講師の先生「断定はできませんが、そう感じるようなら応募要項を見直しされてみてはいかがですか?」
私は講師の先生からのアドバイスを受けて、研修後、さっそく求人媒体に衛生面に関する内容を追記しました。
すると次の月から応募の数が増え、あれから半年が経つ今では、2名の歯科衛生士が新しいメンバーとして加わりました。
医院のホームページにもクラスB滅菌器などの情報を追加したところ患者さんにも興味を持ってもらえるようになり、今では医院の強みのひとつになっています。
私が資格を取得したから言うわけではありませんが、「歯科感染管理者」という資格を訴求している医院は少ないので競合医院との差別化に役立つかもしれません。