歯科タウン倶楽部通信

開業日の遅れは、業者への丸投げが原因!?

「開業予定日から1ヶ月もズレるなんて……」

勤務医として勤めて5年。同期も次々独立し、自分もそろそろいいタイミングかな? と思い立って開業を決意。満足のいく物件が見つかり、開業日も決まった。施工も順調……かと思いきや、そこには思わぬ落とし穴が。

専門業者に任せているし、スケジュール通りに進んでいると信じていたのに、蓋を開けてビックリ。遅延や発注ミスなどさまざまなトラブルが待っていたのです。このままでは、開業予定日に間に合わない!

保険診療中心だから開業してすぐに利益がつかないし、高い家賃を払っているのにオープンできないなんて……。銀行からの融資だって、開業直近じゃないと受けられないから、無理に開業しても運転資金で困るのは目に見えている……。

そんなときに、ふと2年前に開業した同期の友人を思いだし、久しぶりに電話で相談してみることに。

友人「実は、うちの医院も開業日が3週間ズレたんだよ」

Yドクター「えっ!? 君もそんなに遅れたの?」

友人「初めての開業だから、こういうことは専門業者に一任するのが一番だと思って、すべて任せきりにしていたんだ。でも開業日の一週間前になってスケジュール通りに進んでいないことがわかって……」

Yドクター「そうだったのか……。それで、原因はなんだったの?」

友人「やっぱり丸投げしちゃったことだね。本当はもっと各業者とまめに連絡をとって工程や進捗などを逐一確認するべきだったんだ。だから、君ももしスケジュールが遅れているならその理由と解決策をきちんと把握したほうがいいよ。そうすればこっちも対処できるからね。要は『リスクヘッジが大事』ってことだな」

Yドクター「なるほど。そういえば、前に先輩に『開業日は遅れることを想定しておいたほうがいいぞ』って言われたことあったな」

友人「ホントその通りだよ。できれば、業者が下請けに出している外注業者とも話したほうがいいくらい」

Yドクター「念には念を……だね。ほかに開業までにやっておけば良かったことはある?」

友人「新規開業するときにまず大切なのは、事前にできるかぎり認知度を高めておくってことかな」

Yドクター「具体的には?」

友人「今は、やっぱりホームページでのアピールだね。実は、開業した時はうちはホームページがなかったんだよ。開業準備があわただしくて、後回しにしちゃったんだ。でも近くにも何件か歯医者があるし、やっぱりそこと差別化して認知度を高めるためには、開業前からホームページを公開しとくべきだったと思ったよ」

Yドクター「どんなに治療の腕に自信があっても、まずは知ってもらわなきゃ集患には結びつかないってことだな……」

友人「ホームページがあれば、内覧会なんかのお知らせも簡単にできるし、見て来てくれた患者さんとはコミュニケーションが取りやすいんだ。いろんなことに活用できるから、できることなら開業前に完成させておいたいいんじゃないかな」

Yドクター「なるほど。本当に困ってたから助かったよ。アドバイスどうもありがとう」

イメージ

そこで早速、Yドクターは友人のアドバイス通り、各々業者と連絡を取り始めました。そして遅延やミスの原因をつきとめ、対処してもらうように依頼。

結局、予定より遅れたものの影響を最小限に抑えて無事に開業することができました。

歯科医院の開業には、あらゆる業者とのやり取りが必要です。内外装の施工、設備の導入、看板の取りつけと目に見えるものはもちろん、資金繰りや認知のためのオフィシャルホームページの制作など、やらねばならないことはいくらでもあるのです。

 

診療と開業準備の二足のわらじはなかなか難しいかもしれませんが、開業は最初が肝心です。自分は歯科医師であって、専門外だから……と業者にまかせっきりにせず、スタートダッシュからつまずかないように当事者意識を持ってしっかり目を配っていきましょう。

(インタビューアー:石井)

歯科タウン倶楽部通信の登録へ毎月、歯科タウンを運営する株式会社フリーセルが歯科界の耳より情報を無料で配信いたします。