歯科タウン倶楽部通信

働きぶりに納得いかない! スタッフに恵まれない原因とは?

M院長の医院には、勤務医と歯科衛生士、事務員など数名が勤務。経験のある中堅から若手まで幅広い年齢層が揃っています。

患者さまもそこそこいらして、一見、順風満帆に見えますが、M院長には以前からちょっとした不満が。
それは「スタッフが、思うように仕事をしてくれない!」ということ。

そこで、久々に学会で会った同じ規模の医院を持つ同期のドクターに愚痴をこぼしてしまいます。「どうして、うちのスタッフはダメなの?」

さぁ、M院長の医院は誰が、何が、いけなかったのでしょうか?

M院長うちのスタッフ、礼儀礼節が全然なってなくて。患者さんとのコミュニケーションだけじゃなくて、院内のコミュニケーション不足も気になってるんだ。そういうことが仕事にも響いているというか」

同期ドクター「あぁ、この間、他の医院で患者さんにいきなり入れ歯をつっこんだ勤務医がいて、すごく怒られた!って聞いたよ」

M院長「それはよくないね……。いまは、患者さんが歯医者を選ぶ時代だから気が気じゃなくて」 

     

同期ドクター「とくに専門学校を出たての子は技術は身につけているけど、医療そのものの本質を学ぶ機会が減ってきているようだね。若い人材こそ、自立型人間にしっかりと育てて行かなくちゃいけないんだよ」

M院長「自立型人間?」

同期ドクター「そう、自分で物事を考え、最適化できる人材。そして自分で目標設定できる人が必要だよね。スタッフの教育に力を入れているところほど、実績も伸びるんだよ

M院長「なるほどね」

同期ドクター「医療を提供する人自身が活き活きとしていたほうが、患者さんにとってもいいことだもんね。それに、いずれ独立を考えている若い人にとっては、医療技術が学べるだけじゃなくてプラスαのメリットがある医院に勤めたいはずだし。患者さんに選ばれる医院になるためには、スタッフの教育体制は欠かせないね」

M院長「キミのところは、どうしてるの?」

同期ドクター「大学でも教えてもらえない“臨床×経営”を学べるチャンスを提供できるよう、研修や医院見学を活用しているよ。優秀な人材はいつかは独立しちゃうかもしれないけど、でも、教育体制さえしっかりしていれば、また新しい人が入ってくれるから心配いらないさ」

M院長「例えばどんなことをしているの?」

同期ドクター「うちは、スタッフと一緒に成功している身近な先生のところによく医院見学に行ってるよ。ノウハウを吸収してくるんだ。それから研修にもよく参加する。ホスピタリティーを学ぶならレジャーランドとか、飲食店なんかの異業種の研修がおすすめだね」

M院長「異業種の研修に参加するのはいいかもね! いままで気づかなかったホスピタリティーの精神がしっかり身につきそう。うちでも積極的に取り入れてみるよ。どうもありがとう」

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結局、スタッフの働きぶりに納得がいかなかったのは、彼らがそもそも技術プラスαの面を身につける機会がなかったのが原因だったと、M院長は気づきました。
医療業界において後続を育てる姿勢の大切さが身に染みました。
「医療とサービス業は別物」という考え方は、もはや時代にそぐわないようです。患者様に最良の治療をご提供する――という面では、むしろ根本的に同じでしょう。

早速M院長は、知り合いのドクターにお願いして、スタッフみんなで医院見学へ。百聞は一見にしかずが身にしみて、いろんなノウハウを手に入れることができたようです。

また、異業種研修に参加したスタッフからも「楽しかった!」と好評に。
気分転換にもなったようで、医院のコミュニケーションもいい雰囲気になったそう。

(インタビューアー:石井)

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