歯科タウン倶楽部通信

激白!歯科医院の落とし穴 Vol.61 辞められたら困る!
歯科衛生士さんを獲得するために

歯科業界ではここ何年も、歯科衛生士が慢性的に不足している状態が続いていますが、開業7年目の歯科医院院長であるNドクターの医院でも3ヶ月前に1人退職してしまい、予防歯科などの診療はかなり逼迫しています。スタッフ募集はかけていますが、応募がありません。今はあと1人しかいない衛生士さんに辞めてもらいたくない……という思いから、注意をしたいことがあっても言いだせず、院長とスタッフの立場が逆転するシーンも増えてきました。

そこでNドクターは、最近開業した後輩ドクターのスタッフ状況を探ってみることに……。

Nドクター「キミのところは、最近開業したばっかりだけど、随分スタッフが充実しているようだね。採用は大変だったでしょ?」

後輩ドクター「そうですね。とくに歯科衛生士さんは全体的に不足していますからね……苦労しましたよ」

Nドクター「実は今、うちも衛生士さん不足で……。3ヶ月前に1人、結婚を期に辞められちゃったんだ。今は1人だけで業務を回しているから、辞められちゃ困るんだ」

後輩ドクター「それは、よくわかります……。僕も、この間まで勤めていた医院がそうでした。衛生士さんも1人しかいないとなると、勤務内容もきつくなるし不満も増えますよね。院長先生も辞められたくないからって、いろんな条件を飲んでましたけど、だんだんそれがエスカレートして大変でした」

Nドクター「まさに、うちもそうなんだよ……。立場が逆転してきちゃってね。こちらも言いたいことはあるんだけど強く言えなくて。キミのところはどうしてるの?」

後輩ドクター「急に辞められてしまっても業務を回せるように、必要より1人多く採用しておくといいよって、先輩の先生に教えてもらったので、そうしました」

Nドクター「そうなんだ! でもよく見つかったね。うちはなかなか応募が来なくてね……」

後輩ドクター「衛生士さんの退職理由は、実結婚とか出産が圧倒的に多くて、だからこそ採用条件で重視されるのは、意外とお給料より保険とか福利厚生なんだそうですよ。あとは院長や先輩衛生士さんとの人間関係や医院の雰囲気が気になるみたいで……」

Nドクター「そうか。うちは募集内容にそのあたりのことはあんまり書かなかったな。なにか応募が増えるコツでもあるの?」

後輩ドクター「僕は、求職票を出す際に、コンサルの人に手伝ってもらいましたよ。お給料も重要ですけど、資格取得支援なんかの福利厚生や休日休暇院内の様子治療方針どんな施術まで任せるのか……とか、詳しく書きました。新卒の衛生士さんは設備も気になるみたいですよ。新しい技術を身につけたいって思っている人も多いようですね」

Nドクター「なるほど、それは素晴らしいことだね。新卒の衛生士さんは吸収も早いし、医院独自の教育にも熱心に耳を傾けてくれそうだもんね」

後輩ドクター「コンサルの人には、逆に子育てが一段落した方の再就職にターゲットを絞るのもいいと聞きました。インターバルがある分、勘を取り戻すのにちょっと時間がかかるかもしれないけど、即戦力になりやすくて、辞められにくいからだそうです」

Nドクター「なるほどね。衛生士さんは若い人がいい……と思ってたけど、年齢にこだわらずパートさんで何人か採用してシフトを組んでもいいよね。どうもありがとう、ちょっと考えてみるよ」

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Nドクターは早速、求人コンサルに相談して、求職票の情報を細かく記載することにしました。とくに福利厚生はこの機会にもう一度考え直し、パートさんが勤めやすいようなシフトを考えたことで、以前の求人より応募が増えたそうです。 おかげで必要な人数より1人多くすることができたとか。

インタビューアー:石井