歯科タウン倶楽部通信

激白!歯科医院の落とし穴 Vol.62 ビジネスと人付き合いは
しっかり割り切るべき!のススメ

M理事長はとある法人グループで3つの医院を有しています。ここ数年、どの医院も集患に悩んでおり、内部スタッフだけでなく外部スタッフも呼んで毎月、広告宣伝のための会議を開いています。
この外部スタッフ……。古くからはWebコンサルでお世話になっていて今では趣味のゴルフを楽しんだり、一緒に食事をしたりする仲。ところが、肝心のコンサルティングはまったくうまくいっていません……。おまけに要求される費用も法外で実は困っています。そして最近はもう一人、事務長のすすめでアナログ広告のプロをうたう別の会社のスタッフも介入することになりました。

人のいいM理事長は、どうしても断れません。そこで、見るに見かねた友人ドクターが、アドバイスをすることに。

友人ドクター「集患がうまくいっていないって言ってたけど、その後どうだい?」

M理事長「それが……せっかく専門家を入れて毎月会議をやってるのにさっぱり話がまとまらないんだ」

友人ドクター「専門家って?」

M理事長「今のWebサイトを運営してくれてるコンサルと、アナログの広告全般をお願いしているコンサルタントだよ」

友人ドクター「へぇ、手厚いね」

M理事長「でも2人は違う業者で、しかもうちの広告担当も入っているから、もう方向性もバラバラで、ちっとも効果が上がらないんだ」

友人ドクター「え!? 違う業者同士なの? それは利害も相反するからまとまりそうもないね……どっちか切れないの?」

M理事長「それが、2人とも知り合いの紹介でね。今ではゴルフに行ったり食事したり仲がいいんだよ」

友人ドクター「ああ、それで……。キミは、昔からお人よしと言うか、断れない性格だったね。でも結果は出てないんだろ? はっきり言ったほうがいいよ」

M理事長「そうだよね……。今のオフィシャルサイトはもう、だいぶ古くて、リニューアルしようってことになっても、全然新しい提案をしてくれないんだ。おまけにものすごく法外な費用を見積もられてうまくいく気がしない。もう一方のアナログ広告は電話帳の広告枠に掲載しようとか、地元の郵便局にポスターやチラシを置こうとか言われて、全然、うちのターゲットに合っていない提案をされるし。本音では、2人ともビジネスではもうかかわり合いたくないんだ」

友人ドクター「そうだね。人間関係は大事だけど、ビジネスとは別だよ。人付き合いだけで続けてると、今に大きな失敗をするかもしれないよ」

M理事長「どうしたらいいんだろう」

友人ドクター「キミは3院も持ってる理事長なんだろ? もっと自覚を持ってはっきり言わないとダメだよ。医院はインビザラインを打ち出したいって言ってたよね。ということは、比較的若い人がターゲットだよね。だったらもっと新しいスタイルの広告を提案してくれるコンサルがいいよ」

M理事長「新しいって?」

友人ドクター「若者なら、やっぱりスマホで検索するだろ。SNSをからめたり、デザインを重視したり、時代や世代に合った戦略を考えないと」

M理事長「なるほどね」

友人ドクター「お金をかけるときは、かける。しっかりと戦略を練れば、きっとペイできるはずだよ。言われたことしかやらない業者より、どんどん提案してくれるコンサルと付き合ったほうがいいよ」

M理事長「そうだね。僕がしっかりしないとね」

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M理事長は、現在抱えている課題、打ち出したいことを挙げていき、他人任せにせずに自ら仕切っていくことを決心しました。今まで付き合いのあった外部スタッフは、相変わらず言ったことしかやってくれないので、いよいよはっきりと断ることに。友人ドクターが頼りにしているWebコンサル会社を紹介してもらったところ、課題に合わせて自主的に新しいことをどんどん提案してくれるので、サイトのリニューアルを任せてみることにしたそうです。

まだまだスタートしたばかりですが、M理事長は新規一転、ヤル気がみなぎっているんだとか。

インタビューアー:石井