歯科タウン倶楽部通信

激白!歯科医院の落とし穴 Vol.63 駅前なのに集患できない!
立地の落とし穴と
勝つためにできること

毎日多くの人が利用する大きな駅の目の前のビルに医院を構えているSドクター。新規開業して半年ですが、実はまったく集患できていません。
独立前は高い技術を誇る医療法人系歯科医院に勤めていただけあって、腕には自信があり、立地も技術も申し分ないはずなのに、どうしてでしょうか……。これには、ある盲点がありました……。

今回はまったく同じ悩みから、集患に成功した友人ドクターに相談してみることに。
友人ドクターが実行したある施策とは?

Sドクター「開業して半年経ったけど、全然患者さんが集まらなくてもうダメそうなんだ……。実は今、閉院することも考えて医療賠償保険に入っておこうかと思っていて……」

友人ドクター「え? そんなところまで行き詰っているの?」

Sドクター「開業時に、かなり設備投資したんだけど、全然回収できそうにないんだ。家賃も高いし……。駅から近くていい物件だと思ったのに」

友人ドクター「最初は僕もそう思ったよ。でもキミの医院も、僕のところと同じでビルの上階だったよね。やっぱりいくら駅から近くても地上階じゃなかったら集患にはそれなりの覚悟が必要なんだよ」

Sドクター「うちは、6階だ……。キミのところは今、順調みたいだけど何をしたの?」

友人ドクター「うちは7階なんだけど、どんなに駅から近くてもやっぱり気づいてもらえなかったら終わりなんだよね。コンサルタントに相談してみたら、ホームページのアクセス方法がわかりづらいっていう指摘を受けたんだ。だから、まず最寄駅からの詳しいアクセス方法を記したり、動画をアップしてみましょうって言われたんだ」

Sドクター「なるほどね。患者さんの目線に立ってみるんだね。そういえば、うちもよく『どうやって行くんですか?』って聞かれる……。ビルの上階だからまず目立たないし、これだけ周りに建物が乱立していると入口もわかりづらくて迷っちゃうんだって……。たとえ駅前だったとしても、いいことばかりじゃないんだね」

友人ドクター「うちは徒歩の目線で駅から医院までの動画とか写真を載せたら、分かりやすい! って結構反響があったんだよ! それから、強みも全然アピールできてなかったんだ。開業当初はインプラントと審美歯科の2本柱で自費診療を狙うつもりだったんだけど、今はとにかく患者さんの分母を増やそう! って」

Sドクター「なるほど……」

友人ドクター「だからまずは一般歯科と口腔外科、小児歯科に力を入れて、親子で通えるような医院づくりをすることにしたんだ。僕は、本当は口腔外科出身だしね。せっかく作った広いキッズルームも、やっと役に立ったよ。いつかは先端機器を使った自費診療をしたいって思っていたけど、今はニーズがわかってきて、患者さんにも喜んでもらえているし、もうこのままでいいかなって思ってるんだ」

Sドクター「そっか。僕は、前の医院にあった設備は絶対なくちゃだめなんだ! と思って言われるがままに買いそろえてしまったけど、闇雲に設備があればそれでいい……ってわけじゃないんだね」

友人ドクター「立地の選定はとても大事だけど、もしそこしかないならちゃんと立地にマッチした医院づくりをしなくちゃね。同じビルにどんな業種が入っているかとかも気にしなきゃいけないし」

Sドクター「ホームページも作って終わり、じゃダメなんだね。患者さんは、ホームページを見てから来るのが当たり前だって考えて、患者さんにとって有益な情報を載せなくちゃ」

友人ドクターSEOを上げるために、こまめにブログをアップするのも勧められて、やってるんだ。今は衛生士さんなんかにも手伝ってもらって、それを見てきた患者さんと会話が弾んだりするんだよ。手軽なツールだけど、侮れないね」

Sドクター「どうもありがとう! 意外と難しいことじゃなかったから、うちでもやれる気がしてきたよ」

友人ドクター「頑張って!!!」

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Sドクターは、Webコンサルタントに相談して、ホームページの内容を見直すことにしてみました。駅から医院までの道筋、目印になる建物や看板などを掲載して分かりやすくすることで、上階まで足を運ぶ煩わしさを解消することにしました。また、当初は診療科目名を記すだけだったのに対し、診療に対しての想い得意分野を追加し、ニーズの拡大を狙うことに。

一時は閉院していちからやり直そうと思ったこともありましたが、徐々に患者さんが増え始め、「あの時、あきらめなくてよかった……」と思っているそうです。

インタビューアー:石井