歯科医院の動画戦略の落とし穴

動画は作るだけでは意味がない!? 歯科医院の動画戦略の落とし穴

  • webトレンド

投稿日:2020/04/01

最終更新日:2020/04/30

歯科医院の動画戦略の落とし穴

歯科医院の動画戦略
歯科専任Webコンサルタントの戸川です。
九州エリア(福岡・佐賀・熊本・大分・長崎・鹿児島)で、
歯科専門のWebコンサルタントとして活動していますが、
地方でも動画制作をしている歯科医院がとても多くなってきています。
ただ、そこには致命的な落とし穴が…

今回は、歯科医院の動画戦略の落とし穴と題して、
動画活用の注意点をお伝えしていきたいと思います。

目次

動画でのPRいいですよ!!と聞いた事はありませんか?

動画を制作できる会社などから、
動画は文字よりも数倍情報量があるので、動画を作ると効果的ですよ!
などと提案を受けた事はありませんか?
もしくは、仲の良い先生がそういった事を言っていたなどの経験はありませんか?
実際、動画でのPR自体は本当に良い事で効果的なのですが、
実は、「どうやって多くの人に見てもらうか?という視点」
が欠如しているケースをよく見ます。
次の項目からはその視点に注目しながらお話しをさせていただきます。

なんとなくはNG!動画制作の目的決め

動画を作るときには、目的(ゴール)をしっかりと設定するのが大事です。
そのためには、ペルソナ設定も大事になってきます。
ペルソナ設定とは、
目的のために架空の患者さんの像をイメージして設定を決めていく事です。

例えば…
目的→歯周病で悩んでいる人へ、医院の認知を広げたい。
ペルソナ→住所:〇〇市に住んでいる
年齢:30代以上の女性、
主訴:歯周病とそれと疑わしき症状を持っている人
ニーズ:歯周病ではないかと悩んでいる人、自分が歯周病と気づいていない人

こういった細かい設定を考えていく事で、
ペルソナに合致した人の心に響く動画を作ることができます。

「医院の強みを説明して、
医院へのアクセスはこうですよ、
院長インタビューも入れときましょう」
というような戦略なしで、
制作会社に言われるがままに作った動画とは、
明らかにクオリティに一目瞭然の差が出てきます。

実際に起きている失敗事例

歯科医院の動画戦略で失敗している一番の要因は、
前述した「どうやって多くの人に見てもらうか?という視点」が欠如してしまっている事です。

一生懸命動画構成から考えて作りました!
YouTubeにもアップしました! 医院の公式サイトにも埋め込みました!
これで当院の想い伝わるでしょう…?
それ、申し訳ないですが実は伝わりません。
なぜかというとそれだけでは多くの人に見られてないからです。

「うそだ!あんなに頑張って作ったのに?」と思われる方は、
YouTubeでご自身の地域の歯科医院の動画を検索してみて、
再生回数を見ていただければお分かりいただけると思います。
殆どの動画が一年たっても1,000回も再生されていないです…
ひどい動画は100回にも満たないものもあります。

例えば、動画制作を比較的安めの20万円で、制作会社に依頼したとします。
一年後の再生回数を、下記の①と②のパータンで見ると…

①100回だけの再生だったら
20万円÷100回=かかっている費用は1再生あたり2,000円です。
こう考えるとだいぶ高い買い物している気がしてこないでしょうか?

②1,000回の再生でも
20万円÷1,000回=1再生あたり200円です。
これでもまだ高いですよね…
ジュース配る方が宣伝になるんじゃないかなと思っちゃう金額です。

このようにただ動画を作るだけの状態では、
最終的に思った以上に高い買い物になる可能性が、ある事がご理解いただけますでしょうか?
これは「どうやって多くの人に見てもらうか?という視点」が欠如している結果です。

動画の具体的な活用方法

ただ動画を作るだけでは、結果的に高い買い物になる可能性についてお伝えしました。
それでは、どうやって多くの人に見てもらえばいいのかについてお伝えします。

それは、費用がかからない方法であれば拡散性のあるSNSを活用するなども一つの手です。
また、費用がかかる方法としてはネット広告を活用するのも有効的です。
動画制作に費用かけているのですから、費用をかけてネット広告を出すのに矛盾はないかと思います。

ただ、問題はSNSの投稿やネット広告の手続きを歯科医院内で行う時間がない事です。
そこで、作ってもらった動画制作会社に頼むのも一つの手ですが、
そういった動画制作をメインの仕事として、行っている会社は制作するのは得意ですが、
SNSの運用やネット広告には詳しくないケースが多いです。

目的を認知拡大以外に設定すると痛い目を見る

ここで前述したテーマに戻りますが、
動画制作はなんとなく作るのはNGで、
しっかりと目的を決める事が重要である事はお伝えしたと思います。
その目的設定ですが、認知拡大以外に設定すると痛い目を見る事になります。

具体的にお伝えすると、この動画を作って〇〇人患者さんを増やしたい。
といった無謀な目的設定をすると、動画のクオリティも動画の戦略自体も破綻します、
もちろん結果としての〇〇人増えたと調査する事は大事ですよ。

そのあたりは、基本的にはTVCMの考え方と同じです。
TVCMで最初から〇〇件の問い合わせを増やすんだ!
という意図が見えるようなものってあまり見当たらないですよね?

目的は認知拡大のため!としっかりと設定する事をお勧めします。
そして、認知拡大のためであれば、
どうやって多くの人に見られるようにするか?の視点が大事になってきます。

まとめ

  • 「どうやって多くの人に見てもらうか?という視点」が欠如しているケースが多い
  • 動画制作には目的設定が大事
  • SNSやネット広告を活用すると多くの人に見てもらえる
  • 動画は認知拡大のために作るという意識が無いと失敗しやすい

今回は歯科医院の動画戦略の落とし穴についてお伝えしました。
YouTubeで歯科医院さんが作った動画の再生回数がちょっとだけだと、
私としては少し悲しい気持ちになります、一生懸命作ったはずなのになと…

弊社では、そういった事が起こらないように、
初めから動画制作とネット広告を組み合わせたエモムビという商材をご準備していたり、
SNSの運用のお手伝いなども行っていたりもしております。

不安や疑問がある方は、まずは一度ご相談ください。
弊社の歯科専任Webコンサルタントが状況を伺い、サポートさせていただきます。

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書いた人

戸川 侑英 (webコンサルタント)

福岡九州エリア担当。元製薬会社MR。
医療の知識を活用したご提案に自信あり。趣味は創作料理。 

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