ユーザーが興味を抱き、ファンになる 「医院の個性」が伝わるサイトコンテンツを
ライター 石川 諭 Satoshi Ishikawa
ライター 石川 諭 Satoshi Ishikawa
入社して100件以上の歯科医院のサイトライティングに携わりましたが、その中で感じたのはその医院ならではのオリジナルな情報の少なさです。確かに症状や治療について説明するコンテンツも重要ですが、そうした知識コンテンツを発信しようとするあまりに、「その医院らしさ」が表現されていないケースが散見されます。それでは同じ駅にある競合の医院と差別化を図ることは難しいでしょう。
だからこそ、Yahoo!やGoogleといった検索エンジンでの検索順位を考えた知識コンテンツに加え、「その医院らしさ」を表した「個性」を感じるコンテンツを発信する必要があるのです。厚生労働省の「平成29年医療施設動態調査」によると歯科医院は全国に68,872院あり、55,465軒(平成30年一般法人日本フランチャイズチェーン協会調べ)のコンビニよりも数が多いことをご存知でしょうか。SEOだけを重視して、類似コンテンツを量産する時代はもう終わりを迎えようとしているのです。
1996年にインターネットが世間一般に普及し始め、20年以上が経過した現代はWeb3.0というソーシャルメディアに代表される自ら情報を発信する時代に突入しています。さらに将来的にはWeb4.0という人工知能が情報管理をする社会になると目されています。そして、類似コンテンツは淘汰され始め、よりユーザーが興味を抱き必要とするコンテンツが重要視される時代に移り変わりつつあるのです。
そうした時代だからこそ、重要なのは検索で上位に表示されることだけを狙ったテクニックのためのコンテンツではなく、「医院らしさ」を体現するオリジナルコンテンツではないでしょうか。「十人十色」という言葉があるだけに、それぞれの歯科医院の数だけ、その医院に勤める先生の人生があり、医院経営の手法も異なるでしょう。そのため、「医院の個性」をきちんと言語化して「医院のブランディング」に努めることがユーザーをファン化するうえでの基本となるのです。