歯科タウン倶楽部通信

分院展開の命運は「現場指導」が分ける?

「今月も分院は赤字か……」

分院をオープンして半年が経つが、赤字が続いている。分院長の抜擢に失敗したのかもしれないが、ここまでうまくいかないとは……。

新規開業してから半年が経ち、売上計上が1億を突破。もっと広い土地への移転も考えたが、患者さんに不便をかけたくないという想いと利益を考えて分院を作ったのに……。

それにしても分院長にはがっかりだ。大学時代の知り合いの先生から紹介してもらい、できそうだと思って抜擢したのだがこのざまだ。一緒に働いていないがスタッフからの評判も悪いし、患者さんの囲い込みもできていない。技術はあっても人に慕われるような医療人でないと、やはり経営はうまくいかないのだろう。

半年は口を出さずに任せようと思っていたが、結果がでないので立て直しを図るために実際に分院展開しているF先生に相談をもちかけてみた。

F先生「……状況はよくわかったが、初歩的な間違いを犯しているかもしれんよ」

Tドクター「え、どんな間違いですか?」

F先生「月に2、3回は顔を出しているようだが、ちゃんとコミュニケーションはとれてるか?

Tドクター「ええ、悩みがあったらいつでも言うように伝えています。それじゃダメなんでしょうか?」

F先生「ダメかもな。Tは放任主義で任せているんだろうけど、それだと分院を本院のように成功させるのは難しいな。お前のやり方ってちゃんと教えたの? スタッフの教育の仕方、患者さんへのトーク、急患への説明、自費の提案方法とか色々あるだろ?」

Tドクター「そういった話はしたことないですね……」

F先生「一緒に働いたことないんだから、現場に入ってお前が本院でやってきたことを教えてやんなきゃ。その分院長だってヤキモキしてると思うぞ。立て直しは、現場に入ることからはじめたらどうだ?」

Tドクター「そうですね、顔を出すだけで教えられてなかったです。来月からさっそく分院で教育してみます」

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それから私はさっそく、週に1回は必ず分院での指導をはじめました。蓋をあけてみれば気になるところだらけで、分院に行く日は毎日深夜になるのが当たり前でした。

ただ、分院長も頑張ってくれて私のノウハウを吸収してくれました。いっしょにやっていくなかで信頼関係が築けて、しだいに患者さんも集まるようになり、1年後には分院で5000万の売上をあげられるようになったのです。

今は現場を離れていますが、それもこれも、つきっきりで教えたあの日々があったからです。また、副次的な効果として歯科衛生士にも直接教えたことで医院全体のコミュニケーションもとれるようになりました

最近ではようやく、今では私のやり方をベースに、分院長が彼なりに応用した経営を模索してくれています。

教育って本当に大事ですね。

(インタビューアー:石井)

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